貸したお金が返ってこない、代金を払ってもらえないというお金のトラブルは個人・会社を問わず尽きません。 最初は大げさに思うかもしれませんが、まず弁護士のアドバイスを聞いておくと、その後の対応が予想できますし、見切りをつけることもできるようになります。 裁判をすべきか、交渉すべきか、様子を見るべきか、どの選択が最良なのか弁護士と一緒に考えてみましょう。
契約書がないのですが、お金を返してもらえますか。
契約書がなくてもお金の貸し借りは有効に成立します。しかし、証拠がないということになるので、相手にしらを切られると、なかなか回収は困難です。そんな場合は、正面から裁判をするのではなく、相手に返したいと思ってもらうための行動が重要になります。
会社に代金を支払ってもらえないのですが、その会社の社長に請求することはできますか。
法律上、会社と個人は別の存在ですので、請求できないと考えておかなければなりません。別途、取締役の責任追及という手法も考えられないわけではありませんが、ハードルはとても高いと思っておかなければなりません。
お金を払ってくれない会社の重機を持ち出してもいいですか。
だめです。犯罪になってしまうことがあります。そういった金銭的な価値を持っていそうなものは裁判所を通じて適切に差し押さえる等の手続をとるようにしましょう。
金額が大きくないので自分で裁判をしようと思うのですが、アドバイスをもらうことはできますか。
法律相談という形でアドバイスをすることは可能です。ただ、裁判という手続きは、一方的に進めるものではなく、相手方とやり取りすることが求められます。法律相談という後方支援だけで個人の方が対応することは非常に難儀だとお考えいただく方がよいでしょう。